ホームへ

事例のご紹介

当センターでカウンセリングを受け続ける中、元気を回復した方がたくさんいらっしゃいます。
元気を回復された方は、不登校や閉じこもり、会社での人間関係や夫婦の関係等さまざまです。ここに事例をご紹介させていただき、悩んでいる方々がカウンセリングをうけるきっかけになればと思います。
尚、内容に関しましては、ご本人の了解得て、個人と特定できない内容に編集して記載しております。

不登校から閉じこもりに

高校で不登校になった後、10年くらい閉じこもり生活が続いた男性のケースです。初めに相談に来られたのはお母さんです。
 両親の仕事は公務員です。お父さんは職場ではではとても評判がよい人でした。しかし、家庭では妻や息子さんに対して「専制君主」的で、息子さんにはよく体罰をしていました。夫婦の間も会話がなく、息子さんのことでお母さんが話し合おうとしても、なかなか話し合いにならず、お父さんはすぐに怒り出すのでした。息子さんは不登校になったあと自分から望んでひとり暮らしを始め、その部屋で閉じこもっていました。
 お母さんも家を出て、息子さんと同居するようになりました。自宅のお父さんとは連絡を取る気にならず断絶していましたが、カウンセリングに通うようになってからお父さんに電話できるようになり、お父さんと会うようになりました。お父さんのほうも、お母さんの言うことに少し耳を傾けるようになりました。
 やがて、お父さんは、お母さんと一緒に相談に来るようになり、私の勧めで息子さん宛てに手紙を書きました。お母さんにチェックしてもらい、お母さんを通じて息子さんに渡しましたが、息子さんは「口先だけだ」と文句を言っていたそうです。
 息子さんは、ずっとお父さんに対する恐怖、怒り、憎しみなどを溜めつづけていました。お母さんにはずっと父親非難を言いつづけており、「あいつの顔を見たら、ただですまさない」と言っていました。
 かなり経ってから、お父さんは思いきって、お母さんのいる時に、息子に会いに行きました。息子さんはお父さんの顔を見ると、意外にもきちんと挨拶し、ちゃんとした対応をしました。息子さんはまだまだしんどい状態ですが、やっとお父さんと接触したのです。
 どんなに嫌っていても、父親が心を開こうとすれば、子どもはきちんとそれを感じ取るのだと思わずにいられませんでした。

親子関係の改善で妄想が消えた

ある男性が不登校になり、幻聴や妄想もあって、病院の精神科で統合失調症(当時、精神分裂病)と診断され、以後10年間通院し、薬も飲んできました。その間、お母さんはいいという評判を聞いたいくつもの病院やカウンセリング機関に息子さんを連れて行きました。それでもよくなりませんでした。
相談にはお母さんが来られ、息子さんだけでなくそのままお母さんのカウンセリングも続けた結果、息子さんに対するお母さんの接し方が変わってきました。
たとえば、息子さんがテレビを見ているときに「テレビで自分のことを言っている」と言うと、以前ならお母さんは「そんなはずはない」と頭から否定して、それに対して息子さんは「親のくせに、子どもの言うことが信じられないのか」と反発していたのですが、お母さんが「そういうふうに感じているのね」と、まず受け入れるように変わりました。すると、息子さんとの関係はよくなってきて、母親との間の不信が徐々に埋まっていったのです。
また、息子さんはお父さんに憎しみを持っていて拒否しており、お母さんもお父さんに不満を溜めていました。しかし、お母さんがお父さんに対しておだやかに接するように変わってくると、お父さんは息子さんのことに協力的になり、息子さんと接触できるようになりました。  やがて幻聴や妄想が消え、元気になってきました。そして、自分からアルバイトに行くようになりました。