コミュニケーションアート教室
実施するにあたって
2005年、「発達障害支援法」が施行されました。この法律は発達障害という、今まで法律で支援の対象とならなかった「自閉症、アスペルガー症候群」、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動障害)とされる人の支援を国と自治体が責任を持って行くという法律です。学校では「特別支援教育」が実施され、ひとりひとりの教育的ニーズを把握し、適切な教育や指導が行われます。(数多くの課題はあるが・・・)
このような状況のなか、ストレスカウンセリング・センターにおいては、3年間実施してきた自閉症の中学生支援辞表を発展させ、アート活動を通して、発達障害の子どもや家族を支援する事業を実施してきました。
この事業を実施するなかで、以下のことが見えてきました。
(1)「特別支援教育」の課題
(2)障害に関する社会的偏見の存在(親のしつけの問題とされている)
(3)子ども支援とともに家族支援の重要性(親を社会的に孤立させない、親の学びの場の確立)
(4)受けられるサービスや支援が乏しい。
(5)将来の不安に関する家族の負担が大きい。
上記の見えてきたとことを通して、今年度はさらに社会的ニーズ、家族ニーズに積極的に対応し、受けいれ(参加者)の枠を拡大すること、また、家族会を充実させ、子どもへの対応を具体的に提起し、家族の安定度を確立していくためにカウンセラーを増員すること等を通して、問題解決を促すことで社会貢献していこうと考えています。
事業実施背景
さまざまな要因で「言葉」だけでは思いが伝わりにくい子供たちが多くいます。自分の気持や思いが伝わりにくいことでいらだってパニックになってしまうことがあります。
このような状態に陥る大きな要因として、主に、発達障害が起因しているといわれています。
しかし、経度発達障がいの子どもの特性や現状を理解し、協力的にサポートしてくれる機会や場所が少ないのが現状です。
このような環境の中で、保護者もまた我が子の課外活動の場を求めています。しかし、協調性を苦手とする障がいを理解されないまま、”わがまま”ととらえられ、通いづらくなったり、参加を断られたりする場合があります。
自分の子どもに学校以外の学ぶ場をつくってあげたいと考える保護者は現実社会に直面するたびに保護者もまた傷ついています。
今、発達障がいの子どもや保護者は、子どもが楽しくのびのびと活動し、自分の新たな、自分らしい能力を見出していくと同時に、適切な指導によってコミュニケーションスキルを学んでいく機会を求めています。
事業内容
子どもへの直接的支援
(1)造形的表現活動(絵画、彫刻、クラフトなど)
(2)音楽的表現活動(楽器の演奏、合唱など)
(3)身体的表現活動(演劇、ダンスなど)
コミュニケーションを苦手とする子どもたちにとって、アート表現は自分の思いを他者に伝えたり、自身を持つきっかけとなるとても大切な活動です。
身振り、手振り、顔の表情などで思いを伝えることも重要なツールです。また、言葉の少ない子どもにとって絵を描くことも大切なツールの1つです。
アート表現活動を通して、彼らが「内なる世界」の感情や意思を「外なる世界」へと多様なツールを通して表現できる力を構築することがとても大切になってきています。
保護者への支援
(1)発達障がいに関する理解を深める
(2)親のカウンセリングの実施
家庭のでも継続的に取り組むことができ、保護者が子どもの新たな一面を発見していける活動を実施する。また、個々の子どものつまづきを明らかにし、発達障がいの特徴や対応のあり方を学ぶ場を設ける。